行動を制御する脳基盤の神経科学的な 解明を目指す

 
私たち行動生理学研究分野の研究目的は、人間や哺乳類に属する動物の行動がどのような脳の 働きに基づいて生じたり、維持されたり、または消失したりするのかを神経生物学的・神経科学的な実験手法を用いて解明すること です。個体の維持にかかわるという最も基本 的な動機づけ行動である摂食行動を実験モ デル系として用いつつ、中枢神経系の働きがどのように摂食行動を制御(コントロール)しているのかについ て研究を行っています。




キーワード: 
食行動、嗜好性、感情・情動、快・不快、ストレス、学習・記憶、動機づけ、味覚、嗅覚、内臓感覚、脳内報酬系、扁桃体、島皮質、ドー パミン

食行動に関連するさまざまな行動や心理的体験の背景にある脳基盤について、動物(ラット・マウス)に おける神経科 学的実験からアプローチすることを目指しています。例えば、甘い食べ物は基本的には「快情動」を生み出し、「報酬」となりますが、 甘いものを好まない人もいます。その違いはどのような脳機構によって生み出されているのでしょうか。また、甘さや油などへの「嗜好」が、脳内でど のように作り出され、制御され、そして、行動への動機づけや行動選択へと結びついて いるのかについても関心を持って研究しています。

<好ききらい・新奇恐怖>
・なぜ、食べ物の味や匂いへの好ききらいはあるのか。
・好ききらいは変わるのか、変わらないのか。
・好ききらいはどのようなプロセスを経て変わるのか。
・なぜ、食べず嫌いや偏食があるのか。
・なぜ、見た目や匂いなどで食べなくなることがあるのか。

<食欲・食嗜好・食行動異常・過食様/拒食様行動>
・なぜ、食べ過ぎてしまうのか。なぜ、食べ終われないのか。
・なぜ、
空腹でもないのに食べ始めてしまうのか。
・なぜ、おいしいものは食べ過ぎるのか。
・なぜ、食べることができないのか。
・なぜ、食べる動機が生じないのか。


 INFORMATION

  • 2019/09/14    第20回日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会にて八十島が教育講演として糖質の過剰摂取のメカニズムにつ いて講演しました。
  • 2019/06/21    認定NPO法人シニア自然大学校主催の公開講演会にて八十島が「食べものの好き嫌いのメカニズム」を講演しました。
  • 2019/06/10    歯科衛生士6月号(クインテッセンス出版(株))に八十島がストレスと食に関する短い解説記事を書きました。
  • 2019/06/03    篠原助教(first author)と八十島の共著論文 (PMID: 31173797) が Behavioural Brain Research に accept されました。
  • 2019/04/26    フロリダ州立大学の乾博士(first author)との共著論文(PMID:31235467)が eNeuro に accept されました。